アジア・アウトリーチ・概要
1966年、香港でポール・カウフマンとデイビッド・ワングによってワンルームの事務所からはじまった
アジア・アウトリーチは、常にアジアの最も隔絶した民族に、希望と実際の援助や訓練を提供する最前線に立
ってきました。アジア・アウトリーチは、1966年から1976年にかけての文化大革命下の中国で抑
圧された人々や、ベトナム戦争が終結した1975年以降におけるベトナムの人々の物質的、霊的な必要に最初に
答えた組織の一つです。さらに、クメールルージュの独裁政権に終止符が打たれた1979年のカンボジアヘも、
いち早く復帰した宣教団体です。メコン川を行き来する「希望の船」は、診療所、救急船として活躍し、食糧
や他の必要品を携え、何千人もの人々の命を救いました。
今日も、アジア・アウトリーチの活動とケアの歴史は続いていますが、その規模はずっと大きなものになり
ました。今や世界中の27ケ所に事務所を構え、現場での最前線プログラムを支え、協力しています。私たちの
働きは、地域社会のリーダーと現地の働き人との独自の協力関係によって成り、その影響は社会のあらゆる階
層に及んでいます。1人から始まった活動は、今や330人余りの有給常勤スタッフと、320人の常勤、非常勤の
ボランティアスタッフの組織へと成長しました。
アジア・アウトリーチは、アジアの人々の暮らしを変えることを自指した、6つのプログラムを通して、そ
のビジョンを掲げています。その6つのプログラムとは、医療、教育、地域開発、霊的成長、リーダーシップ
養成、書籍・資料です。私たちは、人間の能力を最大限に発揮するためには、その人の生活の内側と外側の
両面において変化が必要であると考えています。つまり、身体的、情緒的、経済的、教育的、霊的そして社会的
変化です。従って、6つのプログラムのそれぞれが1つの変化の分野に焦点を当てています。現地特有の見方と
外部の専門家にネる知識とが融合することにより、アジア・アウトリーチは効果的に地元の人々の必要に実際的、
長期的な支援を供給するため、彼らと一緒に働くことができるのです。
これらのプログラムは多岐にわたる一方、継続的な変化をもたらすために、若い世代の教育や、地域社会にチ
ャンスを与えること、また地元のリーダーを養成することに重きを置く点では一致しています。
アジアでの40年の経験を持つ先駆者的存在であり、パートナーとして、また可能性を引き出す組織として、
アジア・アウトリーチは、ますます変化とチャレンジに富んだアジアという地域において、中心的役割を果
たし続けるため、理想的に配置された大きくかつ多様な組織です。
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