アジア・アウトリーチ・AR217
香港短期宣教チーム来日
アジア・アウトリーチ・ジャパン議長 上田 勇矢
日本からの短期宣教チームが香港入りし、アジア・アウトリーチ香港創立50 周年記念式典にてお祝いのご奉仕、香 港でなされている主の働きを体験させていただいたのが今年3 月末。これをきっかけに、今度は香港から日本への 短期宣教の旅が企画され実現に至りました。
9 月23 日中部国際空港に降り立ったのは、リーダーJoe 兄、AOHK スタッフ内田兄とともに2 組の夫婦、30 − 40 代の女性2 人と20 代の男性1 人。彼らは、AO 香港のスタッフに加えられた内田兄が教えるゴスペル日本語 クラスの生徒さんの中から日本宣教に手を挙げた方々で、以前に日本に留学した方、短期宣教経験者、日本に年3 回は来ているという方、日本語はできないけれど情熱はあるという方、また塾の先生、公務員、福祉士、工場勤務者、 主婦など様々です。彼らが11 日間仕事を休んでくるということは、日本人と変わらない困難さがあるとのこと。
来日2 日目、チームは早速、京都キリスト福音教会にて“香港フェア”を開催。数名の未信者の方との交わりに 心躍り、3 日目は、滋賀県の守山キリスト福音教会の礼拝で、救いに至った証しと、心のこもった賛美を披露して くれました。午後は、有志の若者たちとともに守山駅前、また草津駅前にて香港アート教室案内配布と賛美を披露。 一人の女学生は、日本語堪能なAda 姉とLine 交換をし、数日後に再会し、関わりを始めることができました。
4 日目午後はAO ジャパン協議会。今回は時間の都合で協議会委員の先生方の教会には内田兄のみが訪問したた め、チームは紹介のみとなりましたが、次回を期待される声がありました。5 日目、朝のラッシュ時の駅前。香港イ ベントのチラシ配りは、「日本語ができる人も英語で声をかける」方策で目を惹くことができたらと願いましたが、 一本釣り的な招待は通じず、それを見て集う方はありませんでした。しかし、チームの誠実な働きに私たちは感動 しました。午後は幼稚園、小学校校門前でのイベント案内配布。疲れた体で、夜3 時間の祈祷会では、祈りの賛美 BGM に心を合わせ、主と過ごす時間をもちました。後に彼らの感想の中では、「あの時間が本当によかった」と旅 のベスト3 に入るインパクトがあり、何かをするだけが宣教ではなく、主の前にひざまづくことが次の宣教の力を 得させることを感じ取られたようでした。
さていよいよ香港アート教室(午前・夕方)を6 日目と8 日目に開催。香港のお年玉袋で作る金魚、捲紙アート、 紐細工、他を作り、工作後に香港から持参してくださった材料を使った香港スィーツがふるまわれました。午前は町 内の婦人、お母さん方も来られ、夕方は小学生が。1 回目は大雨の中でも集まり、2 回目はリピーターも。集められ たのは、クリスチャンの知り合い、友人たちでした。千枚以上の案内も必要でありながら、やはり宣教のカギはすで に関係をもっている人が招かれてくること…そんな気配を感じさせてくれました。このアート教室を主にリードした エスターさんは、「自分は何もできないものだと思っていたけれど」と言って、チームとして用いられた喜びを語っ てくれました。8 日目の夜は諸教会から若者たちが30 名ほど集まり、スイーツを囲んでの交流会、9 日目は同じ守 山のジーザスハウスにて香港パーティーを開催。2 人の未信者の方が救いの招きに応えてく れた感動を分かち合ってくれました。
いよいよ働きの最終日10 日目は守山キリスト福音教会での2 度目の礼拝での証しと賛美。 続いて香港パーティーを開催。アート教室では直接伝道はせず、パーティーで明確に福音を証 しするという今回のコンセプトによって、彼らは心からの証と賛美、またスイーツの準備で答 えてくださり、翌11 日目、無事に日本を後にして帰港されました。
3.11 東日本大震災以来、香港クリスチャンの日本に対する救霊の祈りが始まっており、そ の姿を垣間見るチームの働きでした。実は、今回のチームを迎える前におおよそ終えるはずであった教会 のリフォームがまったく進まず、祈りの結果、このチームが来日した直後に大工さんによるリフォーム工事が再 開されたので、彼らはコンクリの床にホコリが舞う1 階を毎日通りながら、2 階のありえない状態の居住スペース に11 日間も滞在してくださったのです。彼らが見た教会は地元の自治会館を間借りする私たちの姿であり、アート 教室もすべて会館で開催となりました。大都会から犠牲を払ってまで来日し、一緒に苦労し、一緒にほこりにまみれ、 一緒に宣教をしてくださったこのチームは、私たち地方教会にとって大きな励ましとなったのです。この期間中、彼 らをきっかけにした出会いがいくつもありました。宣教がチームワークであることを改めて感じさせられたときでし た。主に感謝します。
アジア・アウトリーチ
アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.217
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OCTOBER - DECEMBER 2016.