アジア・アウトリーチ・AR217
今年の7月、バングラデシュは大きな洪水被害にあってしまいました。国の北にある川から氾濫が始まり、7 月の 中旬には主要な川のほとんどがあふれてしまいました。
被害は19 の広大な地区に及びました。川の水はイネや植物といった畑のものばかりでなく、家屋や建物、また人々 も押し流してしまうほどに深刻な被害を及ぼしました。
今回の洪水は、250 万人の生活を一変させ、15 以上の教会と600 以上ものクリスチャン家庭が影響を受けてい ます。自衛隊やNGO による援助が進んでいるものの、イスラム教の支配的なバングラデシュに於いて、クリス チャンは多くの場合見過ごされていることもあり、援助が行き届いていません。
水は少しずつ引いています。しかし、まだ浸水被害にあっているところは少なくありません。建物や教会堂は修復が 必要ですが、貧困の地区が多く工事は思うように進んでいないのが現状です。
特に、家屋の修繕のための支援が必要です。また多くの人が仕事失っているなかで食料支援も必要です。加えて、 医療的な支援や子どもたちのための絵本などが必要です。
アジア・アウトリーチ・ジャパンと関係の深いゴー・フォース・アジアは、洪水後に医療チームを被災地域に派 遣しました。
そのチームの報告によると、今回の被災後の診療において最も多くみられた症状は次のとおりです。:胃腸の問題、 A,B,C 型肝炎、肌の病気、歯の問題、熱、痛み、精神的病、糖尿。重症な患者や複数の問題を抱えていた患者について は適切に採血が行われました。
バングラデシュのイェソーレ州には多くの村が存在しています。数か月前の洪水によって、これらの村の多くは被 害を受けました。また、多くの人々は様々の病気の影響を受けました。ゴー・フォース・アジアを通して派遣された 医者やボランティアたちは最善を尽くして助けました。医療援助を受けた人々はみな大変喜びました。
今回の医療キャンプは特に郊外にある村々にとって大きな助けとなりました。洪水によって薬や食料を買うお金が 不足しており、このような地区にゴー・フォース・アジアとして医療キャンプをもつこととしたのです。無料の医療 キャンプということもあって、多くの人々が診察と治療を受けることができました。バングラデシュの牧師や働き人 たちは引き続きこの地区を訪問し、祈りやカウンセリングを通して助けていく予定です。これらの村にもっと祈りの セル・グループができるようにと神様に願っています。
アジア・アウトリーチ
アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.217
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OCTOBER - DECEMBER 2016.