アジア・アウトリーチ・AR218

 アジア・アウトリーチが各国のリーダーたち、特に教会開拓を目指す指導者たちのために行ってきたGCI(大宣 教命令学院)は、モンゴルの教界に大きな影響を与えてきたと言えます。1990 年代初頭に、ソ連から独立して歩み 始めたモンゴルに、早い時期から働きを進めてきたアジア・アウトリーチは、神学校がこの地にまだなかった時代から 多くのクリスチャンたちの成長を助けてきました。そして、今やモンゴルの国外に出かけて行って、この働きによる訓 練、支援、そして励ましを通して指導者を養成するようになっています。
 内モンゴルはモンゴルの南東に国境を有しており、政治的には中華人民共和国に属している地域です。この地域の 総人口は2,500 万人で、そのうち430 万人はモンゴルと共通の文化や言語をもつ民族です。外モンゴルの人口が 285 万人と言われていますので、ちょうど1.5 倍の人口が内モンゴルに住んでいるのです。
 モンゴルの人々は1920 年頃、中国とソ連に政治的に圧力を受け、中国に屈するくらいならばソ連に助けてもらお うと、ソ連からの援助を求めました。国は分断されました。
 現在、中国の一部である内モンゴル地区における教会成長はめざましいのですが、その成長は、都会に住む中国の 漢民族に集中しており、モンゴル人を含む少数民族に対する働きは、まだまだ乏しいと言えます。中国漢民族に囲ま れて暮らしている、彼らとは違った言語と文化をもっている内モンゴル人たちが、この地にあってキリスト信仰をも つことは、稀なのです。内モンゴルに住むモンゴル人たちの教会はいずれも小さいのですが、そこには若い信者や働 き人たちが大勢おり、彼らは同胞たちに対する宣教の思いに燃えています。これは20 年前にモンゴルで伝道が活発 に始まった頃に見られた状況によく似ています。
 モンゴル人たちは内モンゴルに住む自分たちの親戚にあたる民族にキリストの福音を伝えたいと願っています。住 んでいる地域が違っていても、モンゴル人として同じ文化を共有しており、彼らの必要に応えることができるからで す。
 アジア・アウトリーチ・モンゴルは、内モンゴルに住んで宣教や教会開拓や教会の励ましのために働いている2人 の働き人を支援しています。彼らは現地の牧師を助け、特に霊的成長、教会の一致や協力といった分野で働いていま す。

 どうぞ、 内モンゴルにおける宣教が進められるようにお祈りください。 



アジア・アウトリーチ

アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.218

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JANUARY - MARCH 2017.