アジア・アウトリーチ・AR227
香港で日本人に福音を伝える使命
アジア・アウトリーチ香港・ミニストリーコーディネイター
ルイス・ホ
私はルイス・ホ(何亮志)と申します。香港にあるレストランの経営者で、今年48 才になりました。18 才の 時に日本へ留学する夢が叶い、この留学生活の4 年間は、私の人生が変わるほど、とても充実した日々でした。 そして15年前にクリスチャンになりました。2年前に私の人生の中で留学の経験は神様がアレンジしてくださった ことだと気づき、更に日本の宣教への思いが心から湧き出して来ました。
そのような中で、「カイロス」という宣教を教えるコースを知ったのは今年の1 月でした。「アジア・アウトリーチ・ ホンコン」を訪ねた時、副主事が「宣教について理解したければ、カイロスに申し込みなさい」と勧めてくださった のです。それまで「カイロス」のことを聞いたこともありせんでしたが、申し込みを行い、四日間しっかり学び、コー スを修了する事が出来ました。今まで私がこのようなコースを受けるなどと考えもしませんでしたが、コースを受け るに至ったのは、きっと神様の摂理に違いないと確信しました。
コースは毎日午前 9 時半から午後の 5 時半まででしたが、賛美礼拝、フェローシップ、祈りなど様々で、時間は とても速く感じられました。コースを受けるまで聖書の核心は「神様の愛」であり、それしかないと思っていました。 しかし、コースから学んだのは「神様の愛」の他に「神様が全世界の人々のために福音を広げたい」という思いです。 世界の全ての部族、人々に対する神の愛です。それは非常に印象的でした。
コースの内容は深い神学でしたが、とても分かりやすく教えていただきました。何度も感動して心が震えました。 特に、大阪のある教会の証しをDVD で見た時は、非常に感動しましたし、宣教について新たな勉強が出来ました。
自分は宣教師にはならないので、特にこのコースを受ける必要はないと考えている方もいらっしゃるでしょう。私 自身もすぐに宣教師になると、考えているわけではありません。しかし、カイロスを受けるだけで、クリスチャンの 義務と責任、それからイエス・キリストに頂いた大宣教命令を改めて理解できるコースだと分かります。人にはそれ ぞれの限界があって、神様ではありません。私に出来る事はわずかですが、神様はそれを理解して導いてくださった と思っています。いま私は神様と一緒に歩んで行く実感があり、非常に安らかな心境です。
カイロスの修了後は更に宣教について理解し、また、日本宣教に対する決意もできました。けれども、現実的にす ぐ日本へ渡り宣教することはできません。その代わりに香港にある日本人教会へ行く事は可能です。私が今出来るこ とは、これからできるだけ日本人教会で賛美し礼拝する事です。まずは香港におられる日本の方々に伝道できるよう、 自分自身、勉強しながら神様に頼って行きたいと思っております。この思いは神様からの使命だと確信しています。 私は、宣教の思いがあると同時に自分の無力さも感じています。とい言いますのも、私がコースを受けてから既に半 年もの月日が経ってしまいました。職場で日本人と触れ合う機会が多々ありますし、私が経営する和食レストランの 利点も充分に生かして行けるはずです。但し、全て自分の思いや自分の力だけでミッションを行うのであれば、そこ には無理があると思います。ですから、現在は着実にステップに進めて行きたいと考えています。
福音宣教は短期間のミッションではなく、一生の人生を生かして歩んで行く、神様から託された大きな使命であり ます。神様の思いを理解出来るだけでも本当に感謝の気持ちで一杯で、これからイエス様に頼って日本の方々に福音 を伝えることが出来るように、神様に導いていただくように期待しております。
アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.228
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JULY - SEPTEMBER 2019.