大宣教命令学院／新しい機会が与えられて

アジア・アウトリーチ・モンゴル　主事　バドマー　　

大宣教命令学院

　大宣教命令学院（ＧＣＩ）を通して、過去8 ヶ月で65名が研修を受けた。学びの中で、神の御国に ついて、また社会に変革を及ぼす教会の姿について学んだ。今回参加した65 名はさらに別の120 名の指導者に学びを分ちあっ た。そしてさらに、この120 名が教会の信徒490 名と学びの内容を共有している。
　今回の研修は、私たちの期待を上回るものとなった。この学びは最初、教師たちがその弟子たちを訓練できるようにと計画 されたものだった。ところが、参加者たちは社会や市場変革に対する興味を示し、これに関わりたいと願うようになった。参 加者たちはそれぞれ、異なった教会背景から参加しているが、今置かれている所で、変革をもたらすことができるような主導 性を養うことついて話し合っていたのだ。あるグループには資格を保持し、現場で働いているクリスチャン弁護士や法律の専 門家によって構成されていた。グループ会議の際、彼らはそれぞれの場所で何が必要とされ、その場所をどのように主のみこ ころによって変えていけるのかを話し合った。いくつかの課題や問題や広く一般的に行われている悪い風習について分かち 合った後で、どのようにすればモンゴルの法律界がより道徳的で正直なものに変革されていけるかを考えた。話し合いの結果、 神様に祈り、戦略的な知恵を求めて、神様がモンゴルの政治界と法律界の中で働かれるのを期待し見守っていくことにした。 ＧＣＩ を通して牧師たちは多くのことを学ぶことができる。例えば今回の学びを通して、教会の会員である信徒たちは、実は社 会で神様のために働いている動労者であることを、牧師たちは知った。それぞれの職場におかれている信徒たちが神様の国の 拡大のために働けるよう、牧師たちは励まして支えていくことができるのだ。　

新しい機会が与えられて

　2019 年1 月～ 4 月にかけてもたれた大宣教命令学院（ＧＣ Ｉ）の研修には、エルデネト市から多くのクリスチャン指導者 が集まった。今回の研修では、地域の必要を認識し、それらに 対して仕えることで、教会がどのように社会に対して良い影響 を与えるかを計画し考えるグループでの学びであった。参加者 たちは、それぞれが属している地域の家族や若者たちには大き な必要があることを分かち合った。特に若い世代の間では犯罪 率や麻薬使用率が急速に増加傾向にあることを知った。社会の 問題に対する策として、参加者たちは地域教会のクリスチャン やNGO とのつながりを強め、協力して若者と保護者たちを支 援していくことを誓った。彼らの協力と努力は「総合的な発展 と豊かな人生」と呼ばれる、別のNGO 保護団体によって運営 され進められていく。これによって、聖書的なビジョンが広く 共有され、モンゴル政府に対してそれを示すことができるのだ。 エルデネト市に変革を期待して、教会と協力して行われる、「ラ イフ・スキル・バリュープログラム」（子どもたちに聖書的な 価値観を養う学び）の展開も求められている。これは、学校に 通っている十代の若者たちに良い影響を及ぼすだけでなく、そ の保護者にも子育てにおける聖書的なアドバイスを提供でいる 良い機会となる。2019 年4 月には、指導者の実際的な課題や 企画設定についての研修会をもった。アジア・アウトリーチ・ カナダから、ノエル師、グラント師、そしてボブ師を特別講師 として招くことができた。神様がアジア・アウトリーチ・カナ ダを用いてくださり、アフリカやカンボジアにおける福音宣教 について聞いた参加者たちは大いに励まされた。